寿司屋

20代 女 オタク

眠れない夜にひとり膝を抱え込んでもBaby泣いてる時間はないなら銀魂見よう

眠れないアル。

なぜなら銀魂2 掟は破るためにこそあるを公開初日に観たからです。

大人気漫画の銀魂。昨年実写化された銀魂1は実写映画の興行収入第1位だったそうでそれにあやかり調子乗ってやっちゃいました〜〜ウェ〜〜イくらいのノリで制作したんだろ?と思っていた今作。

 

ナメていた。昨日の私をぶん殴りたいくらいナメていた。遥かに前作を超える面白さ、スピード感、ストーリー展開、キャラの再現度、演技力etc…もう全てが前作を上回り良い意味で裏切られまくった。

 

真選組動乱篇というあの大作を実写化するのは確かに不安要素も多いだろう。だか偏見とかはとりあえず取っ払って観ていただきたい。だって良く考えてみれば真選組のメンツは局長近藤勲が歌舞伎界の誇り中村勘九郎土方十四郎にはカンヌ経験者の苦労人柳楽優弥、そして沖田総悟にはリアル2次元吉沢亮。このメンツが前作の実力を2倍上回るとなると…わたしなんぞが言わずとも目を離さずにはいられない訳である。特に吉沢亮さんは本当に素晴らしかった。もちろん前々からお顔だけでなく演技も素晴らしいことは知っていたがまさかあそこまでとは…彼に沖田総悟が憑依しているのかいやもはや吉沢亮さん自体がそもそもずっと沖田総悟だったんでは?とすら思わせられるくらいのハマりっぷり…1年でこんなにも成長した吉沢総悟は来年、5年後、10年後もうとんでもない俳優になっているに違いない…日本映画界の未来はこれからも明るい…万歳!!!

 

さてここで我が推し岡田将生さん。

彼はこの映画では完全に姫だった。

顔が姫。存在が姫。すべてが姫。ヅラ=ピーチ姫だった。開始2分くらいでまず私の心肺は停止した。あの…アホなヅラを…やっと見れたという歓喜と興奮と感動。前作ではシリアスパートを担当していた岡田将生さん。福田雄一監督がまだ岡田将生さんのパーソナルな部分がわかってなかったからと試写会で話していたからやはり銀魂といえばギャグ!のギャグ要員に岡田将生さんはいなく原作既知勢からするとヅラが電波な奇行を起こさないのは少し寂しくもあった。

が!!!!今回岡田将生さんがど天然な29歳児であり生粋の愛されいじられボーイということを知った福田監督の手によりヅラはアホになっていた!!!う、、うれしい!!さらにヅラは女装も披露。そんな公開前から話題になっていた岡田将生さんの女装シーンのビジュアルを頑なに公式が発表せずにいたためおかだま界隈の住人たちはきっとラスボスが来るに違いないと胸を躍らせていた。

実際あの美しさは予想を上回るラスボスだった。小林幸子も黙るラスボス。そうなるとヅラ子はピーチ姫の皮を被ったクッパに思えてきた。またしゃくれをしなきゃいけない場面で神楽役の橋本環奈にしゃくれの弟子入りをしながらも結局しゃくれられず涙目になったと本人が言っていたシーンもばっちり目に焼き付けてきた。その裏側を知っている私はもうしゃくれをする岡田将生さんを運動会のリレーでビリになってしまいそれでも一生懸命に走る我が子を見守る親くらいの気持ちで見守っていた。あんなに人がしゃくれる様子を手に汗握りながら見たことは生まれて初めてだしきっとこれからもないだろう。そんな岡田将生さん演じるヅラは原作の動乱篇は全く出てこないので期待してはいなかったがちょくちょく顔を出しヅラ特有のアホ可愛らしさを爆発させていた。ヅラとして前作よりもヅラらしくヅラの在り方を理解していた岡田将生さん、背中の空いたセクシードレス似合ってるねお前がNo1だぜイェイイェイと私の中の宇多田ヒカルが止まらないぜイェイイェイ。

 

三浦春馬さんの伊東鴨太郎もなかなかのものだった。彼はこの動乱篇において大変重要な存在であるし、その存在感たるやもう大ベテランの風格だった。なんてったって悪役の三浦春馬は最高。あの風早くんとのギャップ!恐ろしい子!!笑い方や細かい所作まであの嫌味なインテリ伊東を忠実に再現していた。誰か偉い人!!吉沢総悟が実写化栄誉賞だとするならば彼には実写化功労賞を授与してあげてほしい。

 

銀魂のギャグではお馴染みの将軍のシーンは本当に死ぬほど笑った。将軍に勝地涼を持ってきたことがまず最高すぎるとしかいいようがないし控えめに笑いを取る勝地涼は本当にずるいよ…将軍のことが嫌いになっても勝地涼のことは嫌いならないよ!てか別に将軍も嫌いにならないけどな!今回ギャグとシリアスの比率も絶妙なバランスだった。前作はギャグ、シリアスをパキッと分けてしまったことがあったからなのかシリアスでは若干の長さとダラダラ感があったが今回は全く感じなかった。万斉と銀時のバトルシーンは上質なtiktokのようであまりのテンポの良さと三浦大知かよってくらいのキレキレで俊敏な動きは見ていて本当に全く飽きなかった。(窪田くんがドスの効いた声で絶叫するあたりは夜神月を彷彿させたけど)

演出の部分では少し原作と違う部分はあったけれど原作無知の人とも映画を楽しめるように作られたからなのか話もわかりやすくまとまっていた。

 

他にも語り尽くせないくらい素晴らしい見所がたくさんありすぎるのだけれどとにかく本当に面白かった。そもそもの銀魂という作品に対して作り手の愛をすごく感じたしみんなが本当にパワーアップしていた。

もういちいち平成最後の夏だしとかわざわざめんどくさい理由つけなくていいしシンプルにただただみんな銀魂2最高だから観て!!!!!!!