寿司屋

20代 女 オタク

どっひゃあ〜って声に出して言った話

『どっひゃあ〜』(感嘆詞) do- -hya ~

"何といえばよいかわからないがとにかく尊い瞬間に出る最上級の言葉"

 

わたしがコトバンクならどっひゃあはこう要約する。そうどっひゃあ〜は尊すぎてもうなんかそれ以外に見つかる言葉がないからどっひゃあ〜って言うしかない時に出る語句である。ていうか別にどっひゃあ〜の話はどうでもいい。

 

2018年リアコ枠発見事件が起きた。

 

事件のとある学祭のトークショーに行ったところから始まる。ゲストは城田優さん。

 

私は正直ミュージカルについてそこまで詳しくないしミュージカルかオペラか忘れたけど学校行事でそんな感じのを観に行った事が2.3回ある程度だしミュージカル映画レミゼラブルくらいしか知らないから軽〜〜い気持ちでトークショー会場に向かっておりました。

 

ところがどっこい!え?トークショーってこんなんあり??ファンサの嵐!嵐!嵐!

ご本人がとても陽気な方ですごく軽快に楽しくトークをしてくださるしトークボックスにあるお題の質問も1個ずつきちんと丁寧に答えてくれてお誕生日だった方に向けてサプライズでバースデーソングを歌ってくれたり…

その時点ではうわ〜〜すごいサービス精神旺盛だなぁ〜くらいにしかまだ思ってなかったんですがはい!注目!抽選のプレゼント企画なるものが始ったその時事件の始まり始まり〜〜!

 

プレゼントにはサインやらCDやらが用意されていて抽選で当たった人が1人ずつ前に登壇していく形式なんですが

 

事件case1 顔の距離が異常に近い問題。

190cmある城田さん。基本観客は女性ばかりなのでだいたい150〜160cm後半の身長の方な訳です。だから体を曲げて目線を合わしてくれるわけですが…いや!いや?!顔近え!!急に顔近づけられた女性たちはうわ〜やばい〜(照)みたいになるんですね?それに対してちょっと嬉しそうにえ?なんて〜?とか言いながら近づいてくる顔。はい!!有罪!!!

 

事件case2  リアコperfume問題

持ってきたプレゼントがもうなくなったんでまぁお開きだろうな〜と誰もが思ったその時これではなんか物足りない、、といいだした城田さん。そしてポケットから大人の男性につけてほしい香りNO1のジョーマローンの香水の小瓶を取り出しプレゼントし出すと言う始末!いやいや!事件!事件!さらに当たった方に対してその香水を自らの手首につけこういう香りですとテイスティング!!え!!そんなもん匂いとかもはやわからんだろ!?さらに城田さんはそのperfume(あえて英語)にリップ音付きのキスをしてプレゼント。あれ私が当たった女性だったらその場に墓立てた。

 

事件case3 そんなことさせない問題

プレゼントが当たった方があまりのファンサの良さと顔の近さにもう足腰ガックガックになりながら前に登壇してヲタクが尊い瞬間すぐ口にする「死ぬ」を言葉に発した瞬間城田さんは

 

「だめ!そんなことさせない」 

 

あ、え??漫画ですか??セルフエコーかけて頭で何回もリピッたワ。いやいやいや有罪、、それは有罪、、

 

事件case4 気づいたらリアコ問題

そんな1時間をすごした結果もう私のなかで城田さんの株ブチ上がり。そんな時カラオケでよく歌うというAIのstoryをアカペラで披露してくださった。 

もう好きや………

時すでに遅し。はい私は完全にリアコ女と化していました〜〜

そこからもう帰りはずっと城田優という文字が頭から離れない…城田優…何が何でもYOU……絶対今私の方がジャニーさんよりYOUに気持ちこもってると思うくらいに脳内はもう城田優でいっぱい…

 

そしてまたまた大事件

事件case5 次の日にフリーイベントやる

学祭の次の日アルバム「a singer」のイベントでフリーライブを行うということを知りまたそれも近場のHMVで開催されるということで心臓バクバクさせながら参加しました。

ライブは2部制でどちらも30分ほどのフリーライブが開催され両方とも最後は握手会があるというリアコ女大爆発案件なイベント…

早速CDを買うため整理券待ちをしている間に西野カナの「もしも運命の人がいるのなら」流してくれた店の人は絶対私の心見透かしてたに違いない…

 

事件case6  Shake hand love 〜握手は突然に〜

フリーライブ1回目は残念ながら定員オーバーで特設ステージに入れず画面越しで観覧することに…いやでもある意味今は画面越しでいいかも…冷静な判断ができなくなるかもとか思いながらライブを見て多福感に包まれているといつのまにか握手会の時が…

ここで城田さんが一言

僕の握手会は剥がしはなしです。」

 

あ〜剥がしなしね。はい!ん?え、あ、え?

は、剥がしなし〜〜!?!?!?!?

そうなんと城田さんは剥がしという概念を除外したのです。

握手会にそもそも行ったことない私はまあ大体30秒とかで係の人に誘導されるんだろうな〜〜何言おう??とか思ってたのにえ!?どうする!?何事!?!?と完全にテンパり地獄…

とりあえず列に並び時を待つ私はそこでとんでもない光景を目にしました。長い人なら5分くらいあるかもってくらいのペースで一人一人の話を丁寧に聞く城田さん。中には感極まって泣く人さえいるし、城田さんと握手をした後の顔がみんな乙女になっているではないか…

香水何使ってるの?足のサイズは?赤西くんと最近どう?あの時のミュージカルよかった!とか様々な質問が飛び交い私の手前のシンデレラが好きという3.4歳くらいの女の子とその子のお母さんの順番が来たとき城田さんはなんとその子の目線に合わせ手を握り実写版シンデレラの「夢はひそかに」を優し〜くアカペラで歌い始めた!!

子供に対して基本ゲロ甘な城田さんは(1回目のライブでも後ろにいる子供を前に連れて来てあげていた)それはそれは優しい眼差しでシンデレラを歌っているではないか…

正直それだけでも胸いっぱいなのに私の番がついに来てしまった…

(正直この辺の記憶はあるようでないみたいなものなので箇条書き)

 

・最初にまずトークショーに昨日行ったことを話しそっから何を言えばいいかわからなくてウワァ~~ってなったのを「大丈夫、大丈夫」という城田さん(めちゃくちゃ優しい眼差し付き)

 

・さらにウワァ~ってなった末まだまだ新参者なんですがもっと城田さんのこと好きになっていいですか??とかいう激重な質問に「いいよ!当たり前でしょ」って言う城田さん(なんかもう眩しくて覚えてない)

 

・それ聞いた瞬間え、(もちろん良い意味で)無理…と言ったら「今好きになるって言ったじゃん!」って言う城田さん(めちゃくちゃ眩しい笑顔付き)

 

やっぱすっきゃねん〜〜案件でしたね!!!

まず城田さんすごい私の目を見て話を聞いてくれるしずっと手を握りしめられてるんで実質もう告白しちゃってるんですね??私は??(え?

いやこれはリアコ、リアコオブリアコ、シェイクハンズリアコそして有罪リアコ!!!

 

ちなみに城田さんの手めっちゃでかいです。

あとちょっとカサついててなんか冬の手してました。(冬の手とは???

 

よくぞここまできちんと読んでくださいました方…めちゃくちゃありがとうございます。

で、恋しました????

私はこうしてめでたくリアコとなりました。

 

ですがそれだけじゃなくもちろん城田優さんという1人のエンターテイナーも素晴らしいと気づくことができました。後半のライブではミュージカルについて深くお話されていてミュージカルに対しての情熱が凄く伝わりましたし今回のアルバムを私は最近ずっと聴き込んでいるんですが実際にライブで聴いた「母は僕を産んだ」がめちゃめちゃに圧巻で有名なオペラ座の怪人のファントムがクリスティーヌへの愛憎を歌う感情的な歌なんですが無知の私ですら純粋に素晴らしいと思いました。まだまだミュージカルは無知なんで語れないですが徐々に見ていきたいと思いますし、城田さんのファンへ対する対応や配慮がほんとに素晴らしいんですよ…フリーライブは1部も2部も人が沢山で入りきらない事態になってしまったことを何度も丁寧に謝ったりそれこそ握手会も剥がしなしでしかも本人は休憩もなしでずっとやってくださったり…また本人はすごい気さくで陽気な方だしファンとの距離感がいい意味ですごい近いんだなと…

 

そして城田さんの言動がいちいちリアコ女の心をくすぐるんですよね…城田さんが行ける範囲やお金出せるレベルで会いに来てくれたらいいからさなんて言うもんだから私も行ける範囲や手の届く範囲で城田さんに会いに行くんですね…はぁ…有罪…いや優罪だよもう…

 

そんなこんなで私はリアコ街道まっしぐらを現在進行させております…いま気づいたけどたった30分で私3000文字以上書けるんだな…卒論やれよ…

 

眠れない夜にひとり膝を抱え込んでもBaby泣いてる時間はないなら銀魂見よう

眠れないアル。

なぜなら銀魂2 掟は破るためにこそあるを公開初日に観たからです。

大人気漫画の銀魂。昨年実写化された銀魂1は実写映画の興行収入第1位だったそうでそれにあやかり調子乗ってやっちゃいました〜〜ウェ〜〜イくらいのノリで制作したんだろ?と思っていた今作。

 

ナメていた。昨日の私をぶん殴りたいくらいナメていた。遥かに前作を超える面白さ、スピード感、ストーリー展開、キャラの再現度、演技力etc…もう全てが前作を上回り良い意味で裏切られまくった。

 

真選組動乱篇というあの大作を実写化するのは確かに不安要素も多いだろう。だか偏見とかはとりあえず取っ払って観ていただきたい。だって良く考えてみれば真選組のメンツは局長近藤勲が歌舞伎界の誇り中村勘九郎土方十四郎にはカンヌ経験者の苦労人柳楽優弥、そして沖田総悟にはリアル2次元吉沢亮。このメンツが前作の実力を2倍上回るとなると…わたしなんぞが言わずとも目を離さずにはいられない訳である。特に吉沢亮さんは本当に素晴らしかった。もちろん前々からお顔だけでなく演技も素晴らしいことは知っていたがまさかあそこまでとは…彼に沖田総悟が憑依しているのかいやもはや吉沢亮さん自体がそもそもずっと沖田総悟だったんでは?とすら思わせられるくらいのハマりっぷり…1年でこんなにも成長した吉沢総悟は来年、5年後、10年後もうとんでもない俳優になっているに違いない…日本映画界の未来はこれからも明るい…万歳!!!

 

さてここで我が推し岡田将生さん。

彼はこの映画では完全に姫だった。

顔が姫。存在が姫。すべてが姫。ヅラ=ピーチ姫だった。開始2分くらいでまず私の心肺は停止した。あの…アホなヅラを…やっと見れたという歓喜と興奮と感動。前作ではシリアスパートを担当していた岡田将生さん。福田雄一監督がまだ岡田将生さんのパーソナルな部分がわかってなかったからと試写会で話していたからやはり銀魂といえばギャグ!のギャグ要員に岡田将生さんはいなく原作既知勢からするとヅラが電波な奇行を起こさないのは少し寂しくもあった。

が!!!!今回岡田将生さんがど天然な29歳児であり生粋の愛されいじられボーイということを知った福田監督の手によりヅラはアホになっていた!!!う、、うれしい!!さらにヅラは女装も披露。そんな公開前から話題になっていた岡田将生さんの女装シーンのビジュアルを頑なに公式が発表せずにいたためおかだま界隈の住人たちはきっとラスボスが来るに違いないと胸を躍らせていた。

実際あの美しさは予想を上回るラスボスだった。小林幸子も黙るラスボス。そうなるとヅラ子はピーチ姫の皮を被ったクッパに思えてきた。またしゃくれをしなきゃいけない場面で神楽役の橋本環奈にしゃくれの弟子入りをしながらも結局しゃくれられず涙目になったと本人が言っていたシーンもばっちり目に焼き付けてきた。その裏側を知っている私はもうしゃくれをする岡田将生さんを運動会のリレーでビリになってしまいそれでも一生懸命に走る我が子を見守る親くらいの気持ちで見守っていた。あんなに人がしゃくれる様子を手に汗握りながら見たことは生まれて初めてだしきっとこれからもないだろう。そんな岡田将生さん演じるヅラは原作の動乱篇は全く出てこないので期待してはいなかったがちょくちょく顔を出しヅラ特有のアホ可愛らしさを爆発させていた。ヅラとして前作よりもヅラらしくヅラの在り方を理解していた岡田将生さん、背中の空いたセクシードレス似合ってるねお前がNo1だぜイェイイェイと私の中の宇多田ヒカルが止まらないぜイェイイェイ。

 

三浦春馬さんの伊東鴨太郎もなかなかのものだった。彼はこの動乱篇において大変重要な存在であるし、その存在感たるやもう大ベテランの風格だった。なんてったって悪役の三浦春馬は最高。あの風早くんとのギャップ!恐ろしい子!!笑い方や細かい所作まであの嫌味なインテリ伊東を忠実に再現していた。誰か偉い人!!吉沢総悟が実写化栄誉賞だとするならば彼には実写化功労賞を授与してあげてほしい。

 

銀魂のギャグではお馴染みの将軍のシーンは本当に死ぬほど笑った。将軍に勝地涼を持ってきたことがまず最高すぎるとしかいいようがないし控えめに笑いを取る勝地涼は本当にずるいよ…将軍のことが嫌いになっても勝地涼のことは嫌いならないよ!てか別に将軍も嫌いにならないけどな!今回ギャグとシリアスの比率も絶妙なバランスだった。前作はギャグ、シリアスをパキッと分けてしまったことがあったからなのかシリアスでは若干の長さとダラダラ感があったが今回は全く感じなかった。万斉と銀時のバトルシーンは上質なtiktokのようであまりのテンポの良さと三浦大知かよってくらいのキレキレで俊敏な動きは見ていて本当に全く飽きなかった。(窪田くんがドスの効いた声で絶叫するあたりは夜神月を彷彿させたけど)

演出の部分では少し原作と違う部分はあったけれど原作無知の人とも映画を楽しめるように作られたからなのか話もわかりやすくまとまっていた。

 

他にも語り尽くせないくらい素晴らしい見所がたくさんありすぎるのだけれどとにかく本当に面白かった。そもそもの銀魂という作品に対して作り手の愛をすごく感じたしみんなが本当にパワーアップしていた。

もういちいち平成最後の夏だしとかわざわざめんどくさい理由つけなくていいしシンプルにただただみんな銀魂2最高だから観て!!!!!!!

大好き岡田将生さんとまさかの荒川良々さん

大人計画主催のニンゲン御破算。

 

私が愛してやまない岡田将生さんは灰次というマタギの兄弟の弟でめちゃくちゃバカで口は悪いはガサツだはおまけに無自覚サイコパスのとにかくほんとにヤバイ奴なんですけどまっじで顔が綺麗、、綺麗すぎる、、、

 

キャラだけでいうと岡田将生じゃなかったらぶん殴りたい(絶対殴る前にこちらがやられる)奴なんですが彼は醸し出る色気、あの純度100%エロさ、Erosからやることなすことが全て許せちゃう、、というイージーモードっぷり、、でも岡田将生さんてほんとすごいなって思うのが普段の仔犬属性の天然愛されボーイからは思えないクズ役やらヒール役をちゃんと演じきってしかもそういう役の時普段抑え込んでるエロさを爆発させちゃうところ、、、ギャップですね、、ギャップが凄い。朝食大好きで好きな食べ物は朝食って言ったり楽しかった現場が終わると寂しくなってすぐ泣いたりいじられすぎるとすぐふんっ!と拗ねちゃう5歳児とはまじで誰も思えないから。

 

とにかく灰次も色気が溢れ出しちゃってるわけでしかも客席に飛び出してくるわけだから近くであの顔を見た時はもう口半開きのアホな表情で岡田将生を見つめるしかないわけですよ、、綺麗、、化粧水何使ってる??とかしか思えない、、

 

灰次はその色気とサイコパスなエネルギッシュさで新撰組に加わり己の信念を信じ自力で憧れの武士になっていきます。そこはさすがって感じ。武士の世が終わっても灰次はなんやかんやで卒なく生きていそうだよな。一番生命力を感じるキャラだと思いました。

だから女装もまじで可愛くて色っぽくてもうこの会場にいる誰よりも岡田将生さんが雌だと思った。間違いなく誰よりも雌で誰よりも姫だった。そんなプリンセス将生がカテコでお辞儀して髪飾り落としたり手をフリフリして退場してくもんだからニヤケが止まらない、、、そこで岡田将生の幼女感出しちゃう??なに??オタクを翻弄する天才???今日もやっぱり愛してるを叫ばずにはいられませんでした。

 

 

さて新たな発見というかそんなプリティープリンセス岡田将生さん演じる灰次の兄、黒太郎役の荒川良々さん。

黒太郎は頭が良く銃が得意で幼なじみのお吉に惚れてるんですがちょっと細かい面倒くさい性格、、

黒太郎はお吉きっかけで出世街道まっしぐらに生きていくんですが

 

え??待って??荒川良々なんかかっこよくない?????

 

私が今まで認識していた荒川良々クドカン作品で阿部サダヲと並ぶ色物枠で演技派な個性派俳優だと思っていたんですが冒頭の戦場

で、洋装と和装をミックスした感じの武装をしてるんですけど

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意外とスタイリッシュな出で立ちでこの格好で横切られたときとかちょっとドキッとしちゃいました、、もちろんギャグシーンはもういつも通りのアドリブで最高におもしろいんですけど銃を向ける顔とか妙になんかかっこよくて、、、

荒川良々がサバイバルウェディング観てたらバーのマスター役で出演してて不覚にもときめいてしまったのは何???これ何???

 

と色んなところでときめきがあったニンゲン御破算。岡田将生さんがとにかくはちゃめちゃ美しかったわけで演技も素晴らしかったことを伝えたかったんですがうまく伝わるかどうか、、、ニンゲン御破算は音楽も素晴らしかったから是非ともサントラ出してほしいな、、、私が行った回がたまたまwowowのカメラ入ってたみたいだからそれも絶対見逃せない!!!

ニンゲン御破算

ニンゲン御破算千秋楽を迎えたみたいで、、おめでとうございます。そしてありがとうございます。シンプルにまとめるといや本当に面白かった。はぁあ面白かった。

というわけでネタバレありきに感想を、、

大人計画って個人個人の役者さんは好きなんですが劇団自体のスタンスが若干ダークな笑いというかアングラな部分を扱ってせせら笑うみたいなそういうノリは嫌いじゃないんだけどそういう俺たちかっけえだろ?みたいな部分を公式が醸し出してくるのはどうも苦手でなんとなく食わず嫌いをしていたんですが岡田将生さんの時代モノを見ずに死ねるもんですかと思い完全に岡田将生さん目当ての不純な動機でチケット申し込んだんですね。


だけど!!!!

松尾さん天才なの??鬼才???

なんでわたしは今までちゃんと見てこなかったの、、大人計画を、、と後悔させられるまでに。


まずは脚本の伏線回収のうまさに圧倒されました。祝言挙げられそうになる実之介が母親にうつつを捻じ曲げてあんまりにも無理な話じゃないかと諭す場面や周りからおっさんて言われるとギャグみたいにキャラ変わってキレ出す場面がまさか実之介が女だったってオチにつながるとは思いもしなかった。


個人的にめちゃくちゃ共感したキャラが阿部サダヲさん演じる主人公・実之介と多部ちゃん演じるお吉。実之助は芝居の脚本を書くのにずっと四苦八苦していて「世間の方が自分の芝居より遥かに面白すぎて追いつかない」と黒人のトムとボブに吐露するシーンや散々御上に背を向けて無茶苦茶でご法度な芝居を書いた癖に「褒められたい!」と南北先生や黙阿弥さんに迫る部分は作り手側の苦悩を知ってる人だからこそ書けるセリフなのかなぁ。私も大学で制作をかじっている人種で余計に実之助に共感する部分がある。本来制作者には世間が変わる何かを作りたい!とか世間にこういうことを伝えたい!とか強い思いがある人こそが向いてるんだろうけど自己承認欲求1000%の私は「なんかかっこいいっしょ?でしょ!?なぁ褒めて!?」というモテたくてバンド始めちゃいましたみたいなノリの男子高校生と同じ思考回路の凡人だから実之介が自分が空っぽだと嘆くシーンは本当に泣いてしまった。わかりすぎて。

お吉に関してはすごく察しが良くていい女で甲乙逆転の術とかいう甲と乙を入れ替えることができちゃう技を持ってるのに捨て子で村の男たちから性的な行為をさせられてたこととかから自尊心がめきめき下がっちゃってる不憫の極みみたいなヒロインなんですけどまたそれを多部ちゃんが明るく演じてるのが逆に切ない。泣けないから笑ってるけど本当は心で泣いてんだろうなぁこの人、、って感じで、、

そんなお吉がラスト直前の戦さ場のシーンお願いしますのお吉の最後のお願いだ!って叫ぶお願いがどういう形で叶ったかは詳しくわからないけど明治になってドレスを着て立ってるお吉の顔は今までの無理した笑顔じゃなくて本当の笑顔みたいな気がして嬉しかった。毎回舞台でこの難しい微妙な表情の差を表せる多部ちゃん本当にすごいです。圧巻、、


ニンゲン御破算に出てくる人たちはみんな何かしら人間の真っ当な生き方を諦めてたりそもそもはじめから真っ当なんか生きてなかったりそういう人しかいないんだけど強い生命力みたいなのをみんなに感じた。生きてるだけで丸儲けみたいな明石家さんまイズムを醸し出してるっていうか、、。とにかく三時間超のあの芝居を飽きることなく見れたのは松尾さんのヤバすぎる発想力と役者さんの最高の演技が創り出してくれたからこそ。最高のお芝居に財布は御破算寸前ですが充実感半端ないんだから実質タダだよね??あ、岡田将生さんについては次にまた書きたいと思います!!!